PTSD

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDは、通常命に関わるような事故、災害、犯罪に巻き込まれたり、命に関わらないにしても肉親や知人の死を目撃するなどの激しいストレスを受けた後に発症する症状です。
自分の受けたストレスを思い起こさせるような人物や場所を回避したり、時には社会とつながり合うこと自体に不安を感じて自分の中に閉じこもってしまうようなことがあります。未来に関する希望を失って抑うつ的になり、愉しさや喜びを感じることもできないような失感情状態になることもあります。時に生々しいイメージが予想もしない状況で強く出現するフラッシュバック現象も症状の一つです。

精神が常に緊張した状態で、警戒状態に入ったままリラックスできないような状況が続くため睡眠がとりにくくなり、悪夢が増えてきます。周囲の人間の動きに敏感になり、大きな物音や急激な環境の変化に激しく動揺したりすることも起きてきます。
以上のような症状がストレスイベントからかなり遅れて生じるようなこともあり、1ヶ月以上続くようなときにPTSDの診断が可能になります。

とはいえ、同じようなストレスにさらされた人すべてにこのような症状が現れるわけではありません。症状がでる人、でない人の違いがどこにあるのかはまだ明確ではありません。
不幸にもこのような症状が出現した人に対して、性格が弱いからであるという批判がなされることもありますがこれは間違いです。これを理解しておくことは、この症状と向き合う上で大変重要なことです。

また、この症状は病気というよりは、大変理にかなった生理的な反応と言えます。なぜなら、回避したり、精神を緊張状態においたりするような反応は同じようなストレスに二度と遭わないようにするためにある意味で非常に合理的であるからです。
つらいけれども生き延びるために必要な能力を、生まれながらにそなえているとも言えるでしょう。そう考えることも大事なことです。

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